「 マーケットEye 」 一覧

映画「ドライブ・マイ・カー」と長期の円安・インフレ・タンス預金と金。(第1109回)

日本映画としては「おくりびと」以来、13年ぶりにアカデミー最優秀外国語映画賞を獲得した。これに先立ってカンヌ で4冠を得た秀作。3時間を超える長編だが、私は少しも飽きなかった。 村上春樹の短編集から映画化されたが、「ドライブ・マイ・カー」のほか「シェエラザード」と「木野」も含まれている。 しかし、この映画の本当の作者は、チェーホフだろう。劇中劇「ワーニャ伯父さん」の主人公たちが

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ドル円は当面125円前後で一服、やがて150円を指向 

15年6月高値が大関門、しかし海外投資増で円安圧力   ドル円相場は1月4日116.36円、2月10日116.33円の高値のフシを14日に大陽線で突破、そこから一気に122.4円まで突っ走っている。テクニカル分析でいうブレイクアウト、さらにそこからブレイクアウェイと呼ばれる急速な動きに移行している。こうした動きは強い根拠を伴っており、9割以上の確率でオーバーシュート的な値動き

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映画「暴力教室」とウクライナ侵攻が4月半ばに終る。そして商社株、銀行株。3万円大台の回復。(第1108回)

1955年公開の古い映画。音楽の「ロック・アラウンド・ザ・クロック」の方が、ロックンロール時代の幕明けの作品として有名だ。 むしろ悪役の生徒役のヴィック・モローの方が、後年、大人気だったTV映画「コンバット」のサンダース軍曹役で名を残している。 主役のダディエ(グレン・フォード)はNYの不良少年ばかりが集まったクラスの担当になり、悪戦苦闘する。3度、教壇から離れその都度考え直して復帰

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3月下旬の展開は非常に大事 

理想的には日本株が堅調、米株急反落がよいのだが   あと10日で2021年度が終わる。この間のマーケットの動き方は非常に重要だ。しかもウクライナ戦争にも変化があっておかしくない。資金の動向、テクニカル、アストロロジーの各方面から当面の注目点を指摘しておきたい。   コロナ蔓延以来、TOPIXは3か月余りの周期で安値を付けるパターンがあることを指摘したが、

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FRBは引き締め姿勢を大幅に強めた 

年後半は経済や資産価格に大きなマイナス効果   16日の米国株式市場は結局大幅高で引けた。FOMCの結果は、0.25%利上げと、次回5月FOMCでのランオフ(資産圧縮)開始予告、16人の委員による年末までの平均利上げ回数が7.1回というもので、3月に入って急速に強まった市場の7回利上げ説に沿った結果であった。もちろん利上げは株式市場にとってはネガティブであり、発表直後の反応は

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TIGERが吠える、ただし当面の底値は近そう

ウクライナ戦争で地政学的問題が最上位に浮上   このレポートのタイトルは「直感」「洞察」である。これに即して議論を進めるので、筆者の知らない事象や想像力を越える部分については放念願いたい。   今年のキーワードはTIGERであると書いたが、大方の想定を覆す形でウクライナ問題が表面化した。現時点ではこれが世界の最優先課題であり、相場動向を左右することは明ら

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映画「楢山節考」と今後5〜10%つづくという著名経済学者。預金中心に運用している日本人。老後資金はどうしたらいいか?(第1107回)

1983年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した名作で今村昌平監督。 坂本スミ子が演じたおりんという老婆は、みずから進んで捨てられようとする型破りの女性。自分の 住む村や家に食物が乏しいからで、おりんは自ら石で前歯を折る。楢山に捨てられる日を早めるためだ。 息子の辰平(緒方拳)は妻ともども出来ればいつまでもながく家に止まってもらいたいと考えている。そ の息子夫婦の優

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