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映画「ウルフ・オブ・ウオールストリート」とロビンフッド、さらに「まだまだトランプ」(第1035回)
毎回、このブログは日曜日の発行にしているので、土曜の24日にしたのに首をかしげる向きもあろう。 理由はカンタン。日経プラス1の10月24日付に「何でもランキング」という欄がある。今回は「映画で経済 金融テーマのベスト10」がテーマ。私もいわば選考者10人の一人として参加させて頂いた。今回はその選考の第一位だ。 ウオール街の証券マンとして入社した若者(レオルド・デイカプリオ)は
米大統領選後、楽観の反動を警戒
2020/10/18 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケットインサイト, 木村喜由
自滅的発言なければ次はバイデン氏でほぼ決まり 米国は世界初の成文化された憲法を持ち、その基礎である権利章典が掲げる理想は普遍的で素晴らしいものだ。だがそこで認められた各種の自由は、一面、独善と排除の論理にも転じうる。富裕層重視の税制、弱者切り捨ての福祉政策が、結果的に狂人としか思えないトランプ氏を大統領の座にに押し上げた。 前回の選挙で彼に票を投じた北部の白人低
ソーントン・ワイルダー「サン・ルイ・レイの橋」とラニーニャ現象と私の「それでもトランプ」説(第1034回)
小品でも忘れられない作品がある。劇「我が町」で有名なソーントン・ワイルダーのこの小説は、当時中学生だった私に強い印象を与えた。 当時我が家の近くに教会があって、何回か通ったが、神がすべてをおつくりになり、小鳥一羽の死も神意である、と聞いていた。ところが少なくともこの小説の前半は、これを否定するものだった。 ペルーのリマの郊外に険しい峡谷に吊り橋があった。1714年には橋は切れ落