「 マーケットEye 」 一覧

「平家物語」と10月22日の米国の「対コロナ戦争」勝利宣言と大統領選の行方  2020・9・20 (第1030回)

「平家物語」を4歳の時から読まされた、というと驚かれるだろうが、ホントの話である。  私の父方の祖父は茨城出身で今の江東区深川常盤町で書塾をしていた。夫婦養子で弟子から選んだので、当然父母も書家。ただ父は当時の食糧関係の公団に勤めていた。私はひとり男だったので今井家の三代目。そこで祖父は書道の稽古を弟子たちにしながら私をヒザの上に乗せ、相手がいないと祖父は「平家」。それから九九を教えた。

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オクトーバーサプライズ

トランプ政権が終わるというのが現時点でのメインシナリオ どの国でもそうだが、戦争や国家的な危機に直面すると政権政党や国のリーダーの支持率が急上昇する傾向がある。9.11テロ直後には、ブッシュ大統領の支持率が50%台から90%に上がった。古くは61年、就任から間もないケネディがカストロ政権の転覆を狙ってピッグズ湾事件を起こして失敗したのに、支持率がその年の最高を記録した。

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菅さんは1年で首相を辞める気ではないか?

大目標を掲げて何年もやるつもりには見えない 田中真紀子氏が「菅さんは安倍家の生ゴミを貯めたポリバケツの蓋だから外すわけにいかない」と言ったそうだが、うまいことを言う。だから安倍政権共犯者が全員相乗りした。 菅政権が大目標を掲げた本格政権でないのは、閣僚人事を見れば明らかである。前政権からの閣僚を半分以上引き継ぎ、自身が目玉政策としていた行政のデジタル化推進、携帯

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米国景気の引き潮の予兆、米人気株は売れ

まずは菅新内閣の陣容に注目 先ほど自民党総裁選が終了し、大方の予想通り菅義偉氏が次期総裁に選出された。菅氏は一応安倍政権の路線を踏襲すると言っているが、真面目な構造改革には一切手を付けず、お友達作りにばかり熱心だった安倍路線を引き継ぎ、モリカケ桜問題にも蓋をするというなら早晩人気を失うのは確実だろう。 それなら支持率の高い今のうちに解散総選挙、というのが定石では

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来週はアビガン関連の報道に注目、誰が一番得をする?

新型コロナウイルスは弱毒化した公算大 新型コロナには朗報がある。欧州では再び感染の急増が報じられているが、新規の死亡者/感染者比率(死亡率)が大幅に低下しているのだ。9月8日までの1か月間の英独仏伊西5か国の感染者(万人)は4.2、3.7、13.2、5.4、21.1、合計47.6万人だ。1日平均15355人。これに対する死者合計は2286人、死亡率はほぼ0.5%で国ごとに大差ない。4月までの

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パール・バック「大地」とハンガーパンデミックの発生と中国の蝗害(第1029回)

ノーベル賞を獲得した名作。極貧の中国の農家・王一家の30年にわたる苦闘ぶりを描いた大河小説。大河の氾濫、蝗の大群などの襲撃―。次々と発生する打撃に耐え、大地にしがみつく一生。感動させられる一冊だ。 まず食料価格の上昇から述べよう。ブラジルのサンパウロ大学の調査は次の通り。 大豆は名目値で一年前に比べ50%台以上上昇。コーヒーはブラジルでは生産が記録的上昇だったにもかかわらず1年で45

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株式市場は強弱の分岐点を迎えつつある

カネと暇が出来てしまった失業投資家が作った米国投機相場 本日SBGが急落したのは、4日以降、複数の欧米メディアが同社が8月中に米国の大型人気株のコールオプションを大量購入していたと報じたからだ(一説には3兆円規模)。GAFAMやテスラなどその対象銘柄は3日に急落しており、SQ価格となる4日寄付も続落していた。SBG保有のコールの大半はそこで清算されたと推測され、一時大儲けになって

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