ETF(上場投資信託)の功罪を斬る ~ETFは資産形成の水先案内人となり得るか

本年初に発足した新NISA(少額投資非課税制度)が個人投資の世界に新たな潮流を生んでいる。本年1~5月の投資信託(投信)などによる海外への投資は5.6兆円超の買い越しとなり、昨年通年の4.5兆円を上回った。これを牽引したのは、通称「オルカン」など、全世界株式や米国株などのインデックスに投資するETF(上場投資信託、Exchange Traded Funds)であった。 このような潮目の変化が

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基本の話by前田昌孝(第30回、配当利回りの意味)

再投資や課税の有無で差異 2024年から衣替えした少額投資非課税制度(NISA)では、成長投資枠を利用して個別株投資ができますが、この半年間を振り返り、市場関係者から配当利回りが高い株式が人気を集めたとの声が出ています。値上がり益だけでなく、配当も得られる点で、ちょっとお得な印象もありますが、本当でしょうか。データから検証してみます。 当たり前のことですが、AとBの2銘柄があって、株

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日本のバリュー株に集中、新1万円札で資金シフト

米国生成AIバブルの陰で売り圧力、割安感強まる 13日午前に執筆。 前日NASDAQとSP500が史上最高値を大幅更新、一方でNYダウが下落し「指数間のダイバージェンス」が起きている。 これは銘柄間に極端な人気の偏りが起きている証拠で、人気のクライマックスであることを暗示する。 一方、FOMCではそれまで年内3回と予想された利下げが1回、来年末のFFレートは4%強という市場価格とはかけ

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暗号資産の歴史と進化

暗号資産界のいろいろ 第1回 暗号資産(仮想通貨、ビットコインなど)にはたくさんの種類があり、新しいコインを誰でも簡単に発行することができます。 しかし人々に知られ、使いたい、保有したいなどの需要を起こすことができ、流通するものはビットコイン、イーサリアムなどごく僅かです。 これまで無数の暗号資産が登場し多くが消えていきました(デジタル情報としては残っていても通貨としての価値、

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止まらぬ「円安」、いつまで、どこまで進むか

円相場が、歴史的な円安圏内で乱高下を繰り返している。 4月末の植田日銀総裁の発言が円安容認と受け止められて160円をつけ、直後は政府・日銀の介入が相次いで153円台となり、その後の動きもめまぐるしい。直近の円安急伸は米国の金利引き下げ時期の後退に起因してはいるものの、その根底には日本経済の競争力低下による通貨価値の下落という真因が横たわる。 そこで、ドル・円相場の先行きの見通しについて

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「ベルサイユのばら」と、私によく寄せられる質問。「日経平均は3月に4万円の大台を回復した後モタついているが、なぜか?」

2024・6・2(第1227回) 「宝塚のベルばら」といえば、美しいメロディの歌とダンス、それに恋物語がからむ。原作者の池田理代子さんには私の番組「今井澂の美女と野次ウマ」で、ウラ話を聞いたので特に思い入れが強い。 <宝塚歌劇の公式HPより> ストーリーは入り組んでいるので省略するが、一面として権謀術数やウラ切りの物語でもある。 今回の4、5月とつづいている整理相

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基本の話by前田昌孝(第29回、株式分割の効果)

直近で72銘柄が株式を分割 2024年から少額投資非課税制度(NISA)が大幅に衣替えし、若年層が続々、株式投資に乗り出しています。企業のなかにはこうした投資家に積極的に株式を買ってもらい、株主層を若返りさせるため、株式分割に取り組むところも目立ちます。狙い通りになれば、株主数は増えそうですが、株価には果たしてプラス効果はあるでしょうか。 株式分割とは株式1株を複数の株式に分割するこ

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