ロバート・B・パーカー「失投」とトランプ氏最後の賭けの失敗と私が2021年で儲けなければ一生ダメ、という理由 (第1042回)
もう85歳で体力がないので、往年の思い出だが、30年代後半~50代まで、私は月に40冊の本を読んでいた。兜町の千代田書店の大お得意様だった。「MUST本」と自分で呼んでいた経済、市場関係の本、月1,2冊の英語の原書。それに“息抜き”としてのアメリカの探偵もの。 とくにガードナーのペリー・メイスン・シリーズ。毎月早川書房から出るのを心待ちにして、往復の電車で読んだ。パーカーの小説もおんな
映画「燃ゆる女の肖像」と2021年のびっくり予想、そして接近している1ドル95円の円高 第1042回
映画「燃ゆる女の肖像」を見ながら、私はデシャブ感にとらわれた。一流の映画評論家が全部絶賛している傍ら、シロウトのユーザルレビューは極めて低評価。こういうばあいは十中八九、ドラマとしてはツマらない。その代わり、映画の画面はまことに美しいし、音楽は素晴らしい。 この作品は、ズバリ「レズ映画」だ。中流階級の画家と女性貴族(高級階級)との恋愛、それだけの作品である。 セックスを題材とする映
年金給付開始年齢の引上げ、医療費の自己負担割合増に備えよう
菅総理が就任した際に「自助・共助・公助」を政策理念として掲げたところ、「自助・共助が公助より先なのか」と話題となった。 現実は、好むと好まざるに関わらず、そうならざるをえない日が近づいている。わが国の社会保障制度は公的保障に偏り過ぎていているあまり、財政問題に転化しているので、財政破綻とともに崩壊せざるを得ないからである。 これはコロナ禍対策での国債大増発以前の構造的問題である。国の