「 今井澂のシネマノミクス 」 一覧

映画「戦争と平和」と習近平新体制のもたらす明年前半の世界的リセッション。日本の相対的有利。(第1149回)

キング・ヴィダー監督のこの大作は、ナターシャ役にオードリー・ヘップバーンを使ったことで、永久に残る作品になった。(これ以上の適役があるだろうか?) IMFの世界経済見通しが発表されて2ヶ月。中国の見通しは過大で、2023年も3%台。場合によって2%台もありうる。 加えて米国は、第1・4半期に恐らくゼロかマイナス成長だろう。 利下げに4月に踏み切ったとしても、巨大な米国経済がプラ

続きを見る

映画「RRR」と中国の不動産バブル破裂のもたらす衰退。そして日本の新冷戦による復活(第1148回)

このインド映画は、時代と表題に意味がある。1920年の英国の植民地だった時代。 Rは①RISE(蜂起) ②ROAR(咆哮) ③REVOLT(反乱)。 つまりインドの独立を願った革命家2人を描いた作品である。 今回この映画を取り上げたのは、1920年代の英国と現在の同国の状態を考えると、習近平主席の率いる中国が、将来、同じような運命を辿ると、私は考えているからだ。 折りも折

続きを見る

映画「さらば愛しき女よ」と大予想を的中させたスーパーマンの紹介。日銀ETFと国民の大儲け。そして近く発生する大暴騰。そして近く発生する大暴騰。(第1148回)

そして近く発生する大暴騰 7月24日に愛妻 扶美子を失って4ヶ月。  夜寝る時に「夢でいいから出てきてくれ」と願うのだが、ごくたまにしか、そんなことはない。またとんでもない時に急に涙が止まらなくなる。まだ「さらば」とは言えない心境だ。  今回は映画の題だけで選んだので、ストーリーは関係ない。ただ原作の方は面白い。一読をお勧めする。  他人さまをほめるのはリスクがある。マー

続きを見る

「ツキジデスの罠」とドルの地位。米国中間選挙がもたらしたトランプ復活の可能性減。そして株価の行方。 (第1147回)

「ツキジスのワナ」とは、アテネの覇権をスパルタが追い上げた時、必ず戦争になるというギリシャの哲人の言葉だ。現在でいうと米中の関係。世界中が固唾を飲んで先行きを見守っている。 これについて、必ず私の講演の時に出る質問が「米ドルは基軸通貨として今後も地位を保てますか?」である。世界の覇権は通貨が基軸,つまり世界中で通用している事が必要だ。 私が母校慶應義塾大学の三田校舎で学生に聞かれた質

続きを見る

シェイクスピア「空騒ぎ」と3つの世論の無駄な誤解。米国中間選挙の予測。そして私の強気。 (第1145回)

 シェイクスピアの喜劇の傑作。名誉、恥、宮廷政治に対する真剣なな考察を含んでいて(そこがいいのだが)、全体としては明るく楽しい作品。  ケネス・ブラナー監督で映画化しているが、私は観ていない。  画は18世紀にこれを当り役とした当代一流の役者のもの。28年間と続けて上演したとか。  人気がしのばれる。  このドラマはふた組の恋人たちの誤解がスタートになる。

続きを見る

映画「夢を生きた男 ザ・ベーブ」と明年の日本経済は予想より良いとする私の予測。総合経済対策、税制改正の効果2022・10・23 (第1145回)

日本シリーズが始まった。巨人ファンの私としてはヤクルト村上選手の活躍に期待するしかないが、岡本和真選手との明年のホームラン王争いが楽しみだ。 海の向こうは大谷選手の二刀流が常にニュースになり、日本人として頼もしい限りだが、ついでにベーブ・ルース選手と比較するので、同選手への注目度も高まったと思う。 入院中の少年のためにホームランを打つ約束をして果たすなど、エピソードの多い選手

続きを見る

アガサ・クリスティー「ナイル殺人事件」と2023年の日本が明るい理由。私が注目する政府純債務がコロナ前より減少した事実。私の入院(第1137回)

何しろ今年は、アガサ・クリスティー生誕130年、名探偵エルキュール・ポアロも生誕100年。全世界で20億冊以上販売した女王が、「私が一番好きなポアロもの」と云った作品だ。 ケネス・プラナーの監督・主演で映画化された。推理もののルールとして、ストーリーと結末は省略する。もう地方でしか上映していないだろうが、いずれDVDも出るだろう。 今回私が注目しているのは、第一生命経済研究所

続きを見る

PAGE TOP ↑