「 有料記事 」 一覧

切り直し、米国が不安だが日本の株式需給はよさそう

投機筋の元気の良さがかえって下落余地を拡大しそう 9日以降のSVBショック以来の動きを見ていて妙なことに気が付いた。銀行の経営不安は、経験則に従えば、全般的な貸し渋りにつながるため、金融市場全体がリスクオフになるのだが、まるっきり別の反応を示す投資家層が存在するようなのである。銀行に預金するのが嫌なら、普通は金とか国債にお金がシフトするのが常識なのだが、新人類というべきネット時代の富裕層はG

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やってはいけない債券投資!仕組債が取引停止?のなぜ

「やってはいけない債券投資!仕組債が取引停止?のなぜ」~これは2022年9月23日付楽天証券ホームページの見出しである。 個人投資家向けに仕組債を販売することは、金融庁から厳しい指弾を受けて昨年10月に一斉に中止された。証券会社や銀行の「業者利益重視の営業姿勢」が問題視されたのである。 その後、仕組債の販売規制のあり方について6か月にわたって金融庁と日本証券業協会(日証協)の間で話し合

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今起きている金融不安はSNS時代の産物

中央銀行の監督対象外のところで突然取り付け騒ぎが発生 SVB破綻から急拡大した金融(正確には銀行)不安は、米国の中小銀行や欧州に飛び火して、大幅赤字が続いているクレディスイスの株価が急落、業務にあまり関係がないはずの日本の銀行や社名にバンクと付いたソフトバンクグループまでが急落する羽目になった。 相場の経験則として銀行株が急落する場合は、何か銀行貸し出しに悪影響がある事件が起きているの

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3月9日はやっぱり変化日だったか

リーマンショック後安値、コロナショックでの債券最高値のアニバーサリー コロナ禍が始まって以来、TOPIXはほぼ3か月毎に安値を付けるパターンが続いている。昨年3月9日、6月20日、10月4日、今年1月4日と来ているから次の安値は4月上旬が要注意となる。一方で、3月9日はアニバーサリー(記念日)と呼ばれる変化日であった。過去に歴史に残るような重要な安値・高値または大きな値幅を付けた場合、後に同

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やったぜTOPIX、戻り高値更新

長期サイクルの上昇余地を示唆、ただし米国が足を引っ張りそう   日本株の売買の8割近くが外国人、その8割はヘッジファンド系の短期売買であり、彼らの売り越し買い越し、銘柄選択がトレンドを作っているので、このレポートもその動向に注目している。日米中央銀行の動向に非常に強い関心がもたれている中での日本株の急騰の背後に、10日のメジャーSQに焦点を当てた動きがあることは容易に想像がつく。

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225銘柄入れ替えと植田日銀に思うこと

先物インデックスに採用すべきでなかった日経225 筆者は89年以来、日経225という株価指数の、代表的指標としての不適格性と、特定の投資家層による株価操作のやりやすさ、その結果として一般人をミスリードする危険性を訴え続けてきた。戦後の東証再開の少し後から連続性を持つ、単純平均指数であること自体には大きな問題はない。しかし松竹、松坂屋、志村化工などの発行株数の少ない銘柄を多く含む指数を、ことも

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プーチンをプッツンさせないことが一番大事

ロシア滅亡の不安を感じさせない程度にウクライナを応援するのが西側の戦略 日経ビジネス2月27日号に防衛研究所戦史研究センター長の石津朋之氏が登場、戦史・戦略マニアが高じて英国に留学、31歳で同所に入った変わり種。ウクライナ問題の展望を語っていた。縁があってコロナ前に職場にお邪魔して会談したことがある。 筆者の理解では、「ロシア側もウクライナ・同応援団も後に引けない状態であり、戦争の長期

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