「 全ての記事 」 一覧
映画「TAR/ター」と米国債務の引き起こす巨大なリスク。
映画「TAR/ター」と米国債務の引き起こす巨大なリスク。インフレ対抗策としての金への投資。そして日本株の保合上っぱなれ。2023・5・7 (第1171回) 女性のベルリンフィルの指揮者ターの栄枯盛衰を描いた佳作。アカデミー賞レースで6部門の候補になった。 没落しかけたター(ケイト・ブランシェット)が、後任の指揮者を殴り倒すシーンが、最も印象に残る。それでも、歴史を覆すことはで
基本の話by前田昌孝(第16回)
<官製市場、うまくいくのか> 岸田文雄首相が資産所得倍増プランを掲げているのを受け、金融庁がさまざまな仕掛けを講じ始めています。本稿ではそれらを紹介しようと思いますが、市場関係者の間からは「官僚の発想で何かしようとしても、生きたマーケットで機能するはずがない」との声も出ています。「貯蓄から投資へ」は実現するでしょうか。 第一の仕掛けは言うまでもなく、少額投資非課税制度(NISA)の
映画「ザ・ホエール」と巨体を持て余している中国の不動産バブルの破裂。ウクライナ3 (第1170回)
映画「ザ・ホエール」と巨体を持て余している中国の不動産バブルの破裂。ウクライナ32023・4・30 (第1170回) ブレンダン・フレイザーが、第95回アカデミー賞で主演男優賞を獲得した佳作。体重272キロの巨体で、余命数日と宣言された折も折、疎遠になっていた娘との仲を取り戻そうと努力する姿を描いたヒューマンドラマ。 私はまだ国民の生活が未開国並みの、年金や医療体制が整備され
村上春樹「街とその不確かな壁」と金価格2倍増の理由。(第1169回)
村上春樹「街とその不確かな壁」と金価格2倍増の理由。2023・4・23 (第1169回) 6年ぶりの新作で、1200枚の長編。3部編成で、私はほとんど徹夜して読んでしまった。「何て面白い小説なんだろう!」と久しぶりに読書の楽しみを味わった。ストーリーは省略する。主人公の17歳から47歳までの物語とだけ言っておこう。 第2部に、死んだ、図書館長の幽霊が、ベレー帽を被り、スカート