「 マーケットEye 」 一覧
映画「かくも長き不在」と本格的な「良い円安時代」の始まり。そして私の強気。(第1119回)
カンヌ映画祭でグランプリを取った秀作。1961年の作品で、キネマ旬報の外国映画部門の第1位。黒澤明監督のベスト100本にも入っている。 「第三の男」のあの若く美しかったアリダ・ヴァリが中年女となって、戦争中にナチスに逮捕された夫を待っている。 パリの下町、セーヌの近くが舞台。 そこに年寄りの浮浪者がパリにやって来る。一目で夫と見た主人公は、声をかける。 しかし夫と見られる
映画「トップガン マーヴェリック」と、中国経済の苦境と日本のインフレと円安。私の強気。(第1118回)
36年ぶりの「トップガン」!! 当然私は観に行き、充分に満足した。お勧めできる。 主役のトム・クルーズの59歳と思えない若々しい肉体。例によって全力疾走する姿。完全に画面を圧倒している。 ところが、この素晴らしいエンタメに対し、残念な情報がある。 WSJ 5月30日付けによると、「中国企業テンセントは当初、12.5%にあたる数百万ドルを出資する予定だったが、その後撤退した
「平家物語」とラニーニャ現象。(第1117回)
私が4、5歳の時から「平家物語」や「十八史略」を読んだことはかなり前のブログで書いた。幼い頭の中に「盛者必衰のことわり」や「おごれる平家久しからず」といった言葉がきざみつかれたことは言う迄もない。 しかし最近、名古屋大学の中塚武教授の著書「気候適応の日本史」を読んで、アレレと思った。 平家の滅亡が、実は気候変動の結果と結びついている、という論旨だからである。 チャートを見て頂き