「 マーケットEye 」 一覧

谷崎潤一郎「痴人の愛」と中国の将来第(1084回)

何回も映画化されているし、余りにも有名な作品だから、ストーリーは簡単に。 高級サラリーマンが、風俗業界(当時は「カフェ」と呼んだ)から十代の美少女ナオミを囲い、妻にする。 これが飛んでもない悪女だったのだが、主人公はますますのめり込む。この悪循環を谷崎潤一郎はこれでもか、これでもか、と書き込む。 物語は「ナオミは今年二十三で私は三十六になります」という一文で終る。谷崎流の「痴人

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世界は増税、金融引き締め方向に転換しつつある

緩和政策の弊害が随所に露呈、冬が近づいている 今後1か月間にビッグイベントが二つある。衆議院選挙と米国FOMCである。   衆院選では与党の勝利が確定的である。新総裁が決まった直後の選挙で自民党が負けたことはない。野党は千々に砕けており政権担当能力を議論するレベルを大きく下回る。岸田政権は非常に旧宏池会の人脈が濃厚で、自民党内で最も右寄りの政見を持っていた安倍・菅政権か

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映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」と、次から次へと発生する難題。そして私の変わらない強気第1083回)

久し振りのボンドもの。ダニエル・クレイグ最後の作品。それに日本系の監督とあって楽しみにしていた。勿論、初日と3日目に2枚予約した。 ところが残念なことに、全くの凡作だった。007はやはり美女を救い、また途方もない悪党から世界を救う、これでなくちゃ。 ところが今回は自分の妻と娘を救うために悪党に地面に頭を下げてあやまる。 今回、じゃあ何でブログに取り上げたの? 次から次へと

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急騰急落は外国投機筋の自作自演、ファンダメンタルズは好悪混在

先物売買で明確に判る一方通行の売買   225ばかり見ている投資家は、8月20日以降の急騰と急反落を見て、いったい何が起きてるんだと迷うばかりであっただろう。8月20日までの下げは理解しやすい。五輪が終わり当面の追加材料が期待できなくなったところに、新型コロナの新規感染者が急増し東京では3日連続で5千人超になって緊急事態宣言が13都府県に拡大された時期だ。先行き不透明感から換

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海外と期末要因に乗じた投機筋の売り、国内に原因なし

225リバランスの時間差攻撃がここ数日の急落の主因   本来は歓迎されるはずの岸田文雄新総裁の誕生だったが、投票日の29日が暴落、その後も連日の下落続きで、8月20日からの急騰分のほぼ8割を吐き出してしまった。   9月末前後から中国恒大グループと米国債務上限問題で買い手控え状態のところに、東京市場ではバランス運用の投資家からの加重平均型ポジション圧縮と

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総裁選はほぼ岸田氏の勝利で固まった模様

医療・介護など公的部門の賃上げに向かうならデフレ脱却が進む   明日は自民党総裁選。10月4日に臨時国会でそのまま総理大臣が決定し、施政方針演説・党首討論を終えればたちまち衆議院総選挙の告示が控えており、11月7日投票というスケジュールがほぼ固まっている。実際問題として、河野陣営が描いていた第一回投票で過半数獲得のシナリオは絵に描いた餅で終わる見通しであり、決選投票になれば穏

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ネガティブな需給要因が重なる、しかし一過性の公算

期末のリバランスに225絡みの投機要因が売り圧力に   市場関係者の間では常識化しているが、昨年の5月頃から毎月最終日は下がるというジンクスがある。過去17か月のうちプラスだったのは昨年6、8月と今年8月だけ。下げた14月のうちTOPIXで1%以上の下げとなったのが9回あり、その平均下落率は1.95%。これは半端な下げじゃない。ついでにその翌日、最初の取引日を調べたら11勝6

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