「 マーケットEye 」 一覧

パール・バック「大地」とハンガーパンデミックの発生と中国の蝗害(第1029回)

ノーベル賞を獲得した名作。極貧の中国の農家・王一家の30年にわたる苦闘ぶりを描いた大河小説。大河の氾濫、蝗の大群などの襲撃―。次々と発生する打撃に耐え、大地にしがみつく一生。感動させられる一冊だ。 まず食料価格の上昇から述べよう。ブラジルのサンパウロ大学の調査は次の通り。 大豆は名目値で一年前に比べ50%台以上上昇。コーヒーはブラジルでは生産が記録的上昇だったにもかかわらず1年で45

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株式市場は強弱の分岐点を迎えつつある

カネと暇が出来てしまった失業投資家が作った米国投機相場 本日SBGが急落したのは、4日以降、複数の欧米メディアが同社が8月中に米国の大型人気株のコールオプションを大量購入していたと報じたからだ(一説には3兆円規模)。GAFAMやテスラなどその対象銘柄は3日に急落しており、SQ価格となる4日寄付も続落していた。SBG保有のコールの大半はそこで清算されたと推測され、一時大儲けになって

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ベートーヴェンのピアノ協奏曲ニ長調作品26-aと菅新内閣の人事、政策そしてNASDAQと日本株(第1028回)

 この題を見て、すぐ内容のわかる方は、スゴイ方だ。理由は簡単。よほどのクラッシックとくにベートーヴェン通でなければ知らないからだ。私はNYで、ドイツ人の友人から教えてもらった。  このピアノ協奏曲ニ長調は、実はベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲のピアノ版。主役だけ入れ替え、メロディーは同じ。知人の結婚祝いのための編曲、だそうだ。 永らく待望していたが、9月1日に田部京子さんが「皇

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バフェット氏初の本格的日本株投資は商社株、お次は?

彼の投資会社の検討リストに日本株が加わった 投資の名人として定評のあるウォーレン・バフェット氏だが、これまで日本株投資には慎重で、08年の東芝タンガロイの非公開化の際に買収した例しか知らない。それに比べると今回の総合商社5社を全部発行株数の5%ずつ買い付けるという報道にはインパクトがあった。しかし、筆者は、存命中にバフェット氏が買うかどうかの確信は持てなかったが、バリュー株投資を行う

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米国株の新型コロナバブルは歴然、暴落が目前に迫る

欲ボケした大衆投資家の大量参入が押し上げる 筆者は投資の初心者向けセミナーでは、冒頭に「短期・人気・不勉強」の三悪追放の重要性について語るようにしている。株式投資は、よほどの災難に見舞われない限り長期的には各種の金融資産の中でもトップクラスの投資リターンが上がることが確認されている。それなのに日本では「株式投資は危険だ、大損するぞ」という言葉が普通に語られ、実際、その言葉は半分以

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突然の安倍退陣、後継者には若者への教育投資増を望む

「数の横暴」に依存し過ぎた安倍政権 ある政治学者がこう言った。「神様と民主主義はどちらも人々からあがめられるが、未だかつてその姿を見た者はいない」。全くその通りで、民主主義を標榜していても現実には独裁政権だったり、選挙が公正でも投票が誤解や宣伝工作に誘導された結果である場合も多い。民主主義の長所は、多様な意見が均一の権利を持つ有権者の前に提示され、投票にて多数決により公正に決定さ

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TVドラマ「半沢直樹」と日米政界の逆転シナリオ(第1027回)

「やられたらやり返す、倍返しだ!!」のセリフが有名、いまや誰一人知らぬもののないドラマになった。私の記憶では石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」で(パンチを食った後に)「倍にして返すぜ」が、この手のかっこいいセリフの元祖だと思う。  このTVドラマでは、敵役にすごい芸達者を配したのが、ヒットの理由だ。香川照之、片岡愛之助、市川猿之助、みんなニクニクしい。これが最終的に、口惜しそうな顔をしながら場合に

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