「 マーケットEye 」 一覧

映画「リチャード・ジュエル」と株価の先見性とポスト安倍銘柄(第998回)

 90歳になったクリント・イーストウッド監督の40本目の作品。自身が出演していないせいか、興行的にはイマイチらしいが、テーマが今日的なので取り上げた。  というのは最近の武漢在住の34歳の医師の李文亮さんの死亡ニュースだ。コロナウイルスの発生をいち早く当局に進言したが、逆に武漢市から危険人物扱いされてしまった。その後ご存じのコロナ肺炎患者の急拡大で一挙に李さんの名誉は回復したが、ご本人はそ

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新型コロナウイルス、5年後には普通の風邪の扱いとなろう

新たなウイルスが誕生するのは不可抗力、知恵を絞ってやり過ごすしかない 本日も日本のメディアは新型コロナ一色である。幸いなことにこのウイルスは伝染力も病原性も激烈なものではなく、感染者・死亡者とも原発地の武漢周辺に集中しているおかげで、日本国内への影響は最小限に抑えられている。再び幸いなことに、コロナウイルスについてはSARS、MARSのおかげでかなり研究が進んでおり、生態や振る舞い方が類似し

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予想外に10-12月期決算は良好

純利益は開票率38.6%で前年同期比13.8%増益 新型コロナで大騒ぎしている(50年前ならトヨタの新モデルの話と誤解されたはずだ)ために注目は薄いが、実は決算発表がたけなわで、ここ2日が前半の山場。225銘柄は本日で85社が発表を終え、時価総額では38.6%をカバー。注目度の高い大手自動車はまだだが、利益寄与度の高い通信大手、銀行、薬品はあらかた出揃っており、全体の動向を示すとされる安川電

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映画「アウトブレイク」とコロナ肺炎を材料としたヘッジファンド売りの終息期とここで儲かる投資作戦(第997回)

ダスティン・ホフマン主演の1995年のこの作品は、ウィルス・伝染病・映画の三項目で調べると、必ず出てくるパニックもの秀作。今回の新型肺炎の流行と共通点が結構あるので取り上げる。 「アウトブレイク」とは「病気の感染が爆発的に拡がること」。よくいわれる「バンデミック」とは「致死性の高い感染症の世界的な発生」で、アウトブレイクの一段階上の、より深刻な状況を指す。 今回のコロナウィルスも、そ

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映画「キャッツ」と、6月に最高裁によってクビになる(?)トランプ大統領   (996回)

 ミュージカル「キャッツ」はロンドン、NYで各1回、東京でも1回。名曲「メモリー」の美しさにただただホレた。音楽だけでなく、演出も。  ところが今回の映画は、海外では酷評のオンパレード。「2019年ダントツのワースト」「猫にとって最悪の出来事は犬の登場とこの『キャッツ』だ」。日本も同じ。失敗の原因?私はコスチュームにあると思う。妙にリアルで、俳優が全裸に見える。確かに一部の批評家が言うよう

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ダボス会議で資本主義について議論、これはバブル崩壊の兆候

状況が煮詰まると注目されるダボス会議 毎年1月中旬ごろに、世界中のビジネス、政治、官僚、学問の要人がスイスのスキーリゾート・ダボスに集まり、多数のミニディスカッションの場を開いて個人的意見交換と交流の機会を設けているのがダボス会議である。95年頃だろうか、筆者がロンドンに出張する際の搭乗直前の通路でファーストクラスの搭乗券をちらつかせながら歩く小柄な禿げ頭の初老の人が、長身の金融系らしき人か

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ファーウェイ製品を使わないとG5投資競争に負ける

アメリカの封じ込め作戦は結局うまく行かないだろう 日曜のNHK特集「ファーウェイ・ショック」を見て、同社の圧倒的な技術や勢力地図に衝撃を受けた方も多いだろう。変化が速いIT関連ビジネスでは5年前の常識は通用しない。2年前の時点ですでに無線通信の分野で技術・コストとも同社が圧倒的なリードを確保していることは周知であり、第5世代(G5)の投資が本格化する現時点で、巨大ビジネスとなった商業用無線通

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