「 今井澂のシネマノミクス 」 一覧

【初・中級者向き】映画「天気の子」と意外なリスクの検討

 2019・7・28 (第973回) 前回「君の名は。」で超大ヒットを飛ばした新海誠監督の新作で、周囲は若い人でムンムンしていた。お話は主人公の高校1年生森嶋穂高が田舎から都会に出てきて、船で知り合った人の事務所で働くところから始まる。 その事務所で「願うだけで晴れをもたらす少女」という都市伝説を調べて、ついに天野陽菜(自分では18歳と主張)を発見する。この少女は一部の場所だけだが晴れをもた

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【初・中級者向き】映画「さらば愛しきアウトロー」と過剰流動性相場の出発

(第972回)  2019・7・22 ロバート・レッドフォードの引退声明で大いに注目されている近作。実在したフォレスト・タッカーという人物の晩年を描いた。舞台は1980年代のテキサス。 この人は刑務所脱獄を18回成功し、12回失敗して、その間に銀行強盗を繰り返してきたアウトローである。強盗を働くときの物腰は柔らかで紳士的。上着の内側にあるピストルはちらりと見せるだけで、決して使うことはない。

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【初・中級者向き】ミュージカル「王様と私」と世界中にヤマほどあるリスクの検討

(第97回)2019・7・15 高名なミュージカル界の大スターのケリー・オハラと渡辺謙の主演。チケットをかなり無理して手に入れて観た。たまたまBSでデボラ・カーとユル・ブリナーの映画をオンエアしたのでこれも録画。舞台の前に予習して観た。 リチャード・ロジャーストとオスカー・ハマースタイン二世の名作。私はユル・ブリナーが、がんにかかっていたのを公表しながら最後の上演をしたのをNYで観た。流石

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【初・中級者向き】映画「七人の侍」とNYダウ新値更新の背景と「当り屋」「外れ屋」

(970回)2019・7・7 ご存知黒澤明監督の歴史的な名作。七人の侍が集まる過程の面白さ、野武士軍団と農民たちと七人の侍の攻防戦など、何回観てもスリリングな展開にぐいぐいと引っ張られてゆく。 この映画の冒頭シーン。野武士の頭目の「去年、この村から米をかっさらったばかり。麦が実ったらまた来よう」という声を、隠れていた農民が聞く。 ここからお話が展開してゆくのだが、私は「麦の刈り入れ時」という

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【初・中級者向き】大阪G20の成果と参議院選挙後の政局と株式市場展望

(第969回)2019・6・30  大阪でのG20が無事終了した。安倍首相は議長としてうまくやったと思う。トランプ大統領は記者会見で称賛していた。「これから韓国に行くが金正恩と会うかもしれない」いう発言は一見サプライズだったが、やはりこれは周到に準備された話だった。第3次米朝首脳会談が板門店で行われたのはご存知の通り。これは大きな成果に違いない。 一方、世界中が心配していた習近平中国主席との会

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【初・中級者向き】映画「リオ・ブラボー」と世界的なバブル相場のスタート

(第968回)2019・6・23 ハワード・ホークス監督、ジョン・ウエイン主演の西部劇の傑作中の傑作。ディーン・マーチンとリッキー・ネルソンが歌う「ライフルと愛馬」のシーンを思い出される映画ファンも多いに違いない。 ストーリーは有名なので簡単に。テキサスの町の保安官チャンス(ジョン・ウエィン)は殺人犯の身柄を確保した。然しその兄の、地方の勢力家が、裁判を受ける前に弟を脱出させるべく街を

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【初・中級者向き】映画「卒業」といまの市場のサウンド・オブ サイレンス

 2019・6・16(第967回) 1967年の名作で、最近4Kデジタル化されて画質の良い修復版が上映されたので、さっそく観た。やはり年配のご夫婦が多く見受けられた。 私はこの映画は1968年の渡米前に東京で、トレーニーとして働いていたNYで2回楽しんだ。サイモンとガーファンクルの名曲「サウンド・オブ・サイレンス」「スカポロー・フェア」「ミセス・ロビンソン」などは一生懸命歌詞を覚えようと

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