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木下順二「巨匠」と対ドル120円の円高。そして米国の景気後退
木下順二「巨匠」と対ドル120円の円高。そして米国の景気後退 2023・12・17(第1204回) 劇団民藝の「巨匠」を久しぶりに観た。1991年に名優・滝沢修主演で観て、強い印象を得たので、どんな風に演じるのかを知りたかったからである。結果は――、退屈だった。感動が少しもなかった。 劇そのものは面白い。ポーランドのTVドラマから木下順二氏が書いたドラマ。 1944年。ナ
利下げ期待と生成AI期待のバブルが膨張
2023/12/16 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケットインサイト, 木村喜由
利下げ期待と生成AI期待のバブルが膨張 米国で期待と現実の格差が一段と拡大中、反動を警戒 13日の米FOMCは予想通り変更なしだったが、市場が注目していた委員による今後のFFレート予想値であるドットチャートの24年末平均値は、前回9月の5%強から4.7%に低下した。概ね来年中に3回、各0.25%の利下げがあるという見方で、最近の経済指標の悪化に見合ったものといえる。 しかし市場が
映画「ナポレオン」と大悪妻ジョゼフィーヌの見直しと、発生した「ドカ」と金投資の見直し。
映画「ナポレオン」と大悪妻ジョゼフィーヌの見直しと、発生した「ドカ」と金投資の見直し。 2023・12・10(第1203回) 英雄ナポレオンの生涯を画いた映画で、大量の人員、予算を投下した戦闘シーンは、十分に見応えがある。一見をおすすめする。 このリドリー・スコット作品は、英雄がその妻ジョゼフィーヌに一生変わらない愛を注いだことが軸になっている。 <映画公式ホ
映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」と、日本経済と日本株の独歩高
映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」と、日本経済と日本株の独歩高 2023・12・3(第1202回) 前作は観客動員数240万人、興行収入37億6000万円という大ヒットになった。また日本アカデミー賞では、最優秀監督賞など12部門で受賞した。 前作は関東中心で、関西はイマイチだった。「ダサイタマ」のイメージが関西では浸透していなかったためだ。そこで製作者側が滋賀県を選
歌舞伎「マハーバーラタ戦記」と軟調がつづく原油相場のもたらす思惑。日本の個人投資家がもたらす新高値
歌舞伎「マハーバーラタ戦記」と軟調がつづく原油相場のもたらす思惑。 日本の個人投資家がもたらす新高値 2023・11・26(第1201回) <劇場チラシより> 歌舞伎座新開場十周年記念とかで、以前観て面白かった「マハーバーラタ戦記」を楽しんだ。菊之助の人気がすごいことを再認識した。 ストーリーは入り組み、しかも長いので、思い切って省略する。しかし、「死」
映画「ゴジラ-1.0」と中国の没落。そしてドカの先延ばし。米国債務問題による「ドカン」はいつ来るか。
映画「ゴジラ-1.0」と中国の没落。そしてドカの先延ばし。米国債務問題による「ドカン」はいつ来るか。 2023・11・19(第1200回) ゴジラ映画30作目となる作品だが、大ヒット。1週間で興行収入16億円をかせいだ、とか。 山崎貴監督(脚本も)は、戦後間もない焦土と化した日本を舞台とした。占領している米軍はソ連に気を遣って、ゴジラに対して兵を出さない。従って何もない日本
米国景気はこれから悪化、米国株も要注意
2023/11/17 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケットインサイト, 木村喜由
米国景気はこれから悪化、米国株も要注意 先行指標が軒並み悪化、現在の米株高は需給のアヤと見るべき 現在の米国市場を主導しているのは、マグニフィセント7(偉大な7社)と呼ばれるIT系巨大銘柄に大きなポジションを傾けるヘッジファンドおよびその追随者であり、その動きは当局への報告書でも確認されている。米国長期金利が下がるほどポジションを増やす仕組みになっているから、足元の10年債利回り低下(