「 無料記事 」 一覧
基本の話by前田昌孝(第23回、「辰年高い」は本当か)
2023年の株式相場もあと1カ月を残すだけとなりました。来年の相場を占う話もちらほら聞こえ始めてきますが、十二支に絡んだものとしては「辰巳(たつみ)天井」という兜町の格言があります。あまり合理的な根拠はなさそうですが、相場の変動にはアノマリー(根拠のない経験則)も付き物です。過去の実績を点検してみます。 <6回の平均で28%の上昇> 何はともあれ、戦後の日経平均株価の変動の実績を振り
歌舞伎「マハーバーラタ戦記」と軟調がつづく原油相場のもたらす思惑。日本の個人投資家がもたらす新高値
歌舞伎「マハーバーラタ戦記」と軟調がつづく原油相場のもたらす思惑。 日本の個人投資家がもたらす新高値 2023・11・26(第1201回) <劇場チラシより> 歌舞伎座新開場十周年記念とかで、以前観て面白かった「マハーバーラタ戦記」を楽しんだ。菊之助の人気がすごいことを再認識した。 ストーリーは入り組み、しかも長いので、思い切って省略する。しかし、「死」
映画「ゴジラ-1.0」と中国の没落。そしてドカの先延ばし。米国債務問題による「ドカン」はいつ来るか。
映画「ゴジラ-1.0」と中国の没落。そしてドカの先延ばし。米国債務問題による「ドカン」はいつ来るか。 2023・11・19(第1200回) ゴジラ映画30作目となる作品だが、大ヒット。1週間で興行収入16億円をかせいだ、とか。 山崎貴監督(脚本も)は、戦後間もない焦土と化した日本を舞台とした。占領している米軍はソ連に気を遣って、ゴジラに対して兵を出さない。従って何もない日本
映画「アナログ」とタイガース優勝と景気上昇、株高
映画「アナログ」とタイガース優勝と景気上昇、株高 2023・11・12(第1199回) ビートたけし原作の恋愛映画なんて、何とも不思議だが、二宮和也の主演ものにハズレはない。映画館の中で何人も泣いていた。 相手役の波瑠が、何とも不思議なナゾに満ちた女性として画かれる。まず携帯をもたない。ある喫茶店にて毎週木曜だけ会う。コンサートに行きたいというのでつれて行くと、ピアノ協奏曲
映画「おくりびと」とバイロン・ウィーン氏を悼む。改めて金への投資の有利性に注目。
映画「おくりびと」とバイロン・ウィーン氏を悼む。改めて金への投資の有利性に注目。 2023・11・5(第1198回) 2008年の作品で、滝田洋二郎監督、本木雅弘主演で、第81回アカデミー賞・外国語作品賞を受賞した名作。 主人公の小林大悟はプロのチェロ奏者として東京の管弦楽団で働いていたが、突然、解散。妻とともに山形県酒田市の実家に帰る。 新聞広告で「旅のおてつだい」
基本の話by前田昌孝(第22回、金利と株価との関係)
日銀が10月31日の金融政策決定会合で、長期金利の1%超えの容認を決めました。日本の金利も本格的な上昇局面に入ると、株価への影響も大きそうです。金利の上昇は株価のプラス要因にもマイナス要因にもなりえます。両者の関係を改めて整理してみます。 <1%を超えるか、日本の長期金利> 長期金利は一般に残存期間10年の国債の利回りを指します。10月31日の金融政策決定会合では、1%の水準をこれま
映画「THE CREATOR/創造者」とトランプ第2期。岸田政権の寿命。そして注目株
映画「THE CREATOR/創造者」とトランプ第2期。岸田政権の寿命。そして注目株 2023・10・29(第1197回) 近未来型SFアクション映画は、カネのかけ方によって出来が違う。今回の作品は残念だが、予算が低かったらしい。出来はやはりイマイチ。 <映画公式HPより> 核爆発によるロサンゼルス崩壊以降、人類とAIは十年以上激しく戦っていた。元特殊部隊員の