「 マーケットEye 」 一覧

映画「ファーザー」と私の当面の投資シナリオ(第1066回)

私は1935年8月27日生まれだが、この映画の主演のアンソニー・ ホプキンスは1937年12月31日生まれ。まあ同期生だ。 認知症患者の自分自身の目で見た映画、しかもアカデミー賞の男性主 演賞の有力候補と聞いて観た。  評判通りの迫真の演技で、最後に「ママ、ママー!」と絶叫するシ ーンでは涙が出た。「私は誰だ」「腕時計がない」などのセリフでも。  幸い私は元気

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暑い夏になる。8月のジャクソンホール会合とFRB議長人事

民主党がブレイナード理事を指名の公算 毎年8月後半には米カンザスシチー連銀主催のジャクソンホール会合がある。ここには世界から中央銀行総裁や蔵相が集まり、国際金融の現状や展望について自由な意見交換がなされる。景勝地でもあり、参加者は半分休暇がてらだが、この会合ではFRB議長が講演し、その後の金融政策の転換を予告したことが何度もあり、特に今年はインフレの恐れはほとんどないという立場に立つパウエル

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しっぽが犬を振っている米国市場

実体を持たないビットコイン価格に全ての市場が振り回される 米国時間19日夜、ビットコインをはじめとして暗号資産全般が暴落した。バイデン政権が1万ドルを超える暗号資産の取引及び送金に対し、IRS(内国歳入庁、日本でいう税務署)への報告義務を課すと発表したからだ。 銀行預金や証券取引は政府の監督下にある業者が全取引データを把握しているのに対し、暗号資産はそうでないため、よく言えば自由、悪く

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映画「影武者」とビツトコイン暴落の真犯人。そしてわが国の敗者の感覚の誤りと私の強気(第1065回)

 ご存じの黒澤明監督の時代劇大作。 主役に予定されていた勝新太郎が監督とケンカして仲代達矢に 交代した。話題性は十分で興行収入は、相当長い期間、首位を 保っていた。私は「七人の侍」や「用心棒」の方が、ずっと好 きだが。  今回、この作品をブログに取り上げた理由はカンタンだ。  株式、債券、ETFなどの広く市場で取引される投資物件は いわば本物の武将だ。

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潮が引けば、誰が裸で泳いでいたか分かるよ

21世紀3回目の調整局面の、始まり、始まり― タイトルの言葉は、猫も杓子もインターネット株のバブルに狂奔していた2000年にウォーレン・バフェット氏がつぶやいた言葉だ。やがてそれは現実のものとなり、ネット関連ビジネスに近いと連想させる名称を名乗るだけで内実の乏しい有象無象の新興銘柄が軒並み暴落あるいは破綻していった。それらの急騰により成金となった投資家も同様の道を辿った。 相場には、冷

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景気は上振れも、先駆株に利益確定売り増加

大型人気株のチャートは軒並み天井打ちパターン 米国では個人投資家の株式・投信向け資金流入が活発だ。3-5月はコロナ給付金と所得税の還付が重なっており、気分的にもコロナ感染が沈静化、飲食・興行スポットの業務再開などで楽観的な空気が広がっている。最も打撃の大きかった英国は今ではコロナ鎮圧の最先端を走り、日々の死者数は一桁となった。全面的緩和は時間の問題だろう。他の欧州諸国はこれより少し遅れている

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今起こっているのは現金からの逃避、やがてインフレが加速する

コロナ禍で世界的なバラマキ財政に、余分な現金がリスク資産になだれ込む 現在、世界の国々ほぼ全部が世界大戦並みの勢いで財政支出を拡大させている。戦争ならば通常はなにがしかの増税策がパッケージされるが、今回はコロナ対策の緊急措置だから、今のところコロナを理由とした増税案は出されていない。先日米国が発表した経済プランは、あくまで成長戦略と格差是正を目的とした、構造改善のための支援策と増税のセットで

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