「 マーケットEye 」 一覧

日本が地盤沈下したのは皆があまりに経済音痴だから

妥協に次ぐ妥協、選挙対策に忙殺され骨太の政策などどこにもなし 金メダルラッシュは大いに結構だが、朝の経済番組で日米欧の中央銀行の政策がほとんど同じになっているがインフレ率に大きな格差があると紹介していた。金融政策がほぼ同じようになるのは馬鹿馬鹿しいぐらい当然のことだ。一人だけ別の行動を取ったらたちまち投資家の集中攻撃を浴びて、為替相場や債券市場に大きなひずみができて、あちこちに問題が生じ、た

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映画「北京の55日」と習近平の自国のハイテク企業叩きとチャイナショック  (第1075回)

チャールトン・ヘストンとエヴァ・ガードナーそれに伊丹十三が出演した歴史 スペクタクル映画。1963年の作品だ。 1900年に清国内で起きた宗教団体義和団の外国人排除運動が高じて、 11カ国の居留民3000人が攻撃の対象になった。守る水兵、海兵隊は わずか500名。 本来なら中国側は、外国人を守るべきだが、清王朝は宣戦布告した。 狂気の沙汰というほかない。

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日本株が出遅れているのは日本人が買わないから

米国では下がると自社株買いと個人投資家の買いが急増する 米国ではにわかに「景気ピークアウト懸念」と称してインフレ期待が大きく後退し、債券が大きく買われ、株価が急落するという現象が起こっている。今年に入ってからは日本株と米国債券利回りの連動性が非常に強まっており、米国債が買われれば長期金利は下がり、ドル円相場も下がるから、日本株は総売りとなる。 現象面だけ取り上げればそういうことであるが

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サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」と、タイタニック・シン ドローム、そして仏大統領マクロンの発言と金価格 (第1074回)

1874年にヴァイオリンの超名人でスペイン国籍のサラサーテが作曲し た名曲。鈴木清順監督が同名の映画を作ったし、スケート世界一の羽生 結弦選手が2021年に使っている。  導入部はゆっくりとした悲しげな旋律。中途がハンガリー民謡を使い 「ジプシーの月」という名でポピュラーソングにもなった。  これが一転して終わりには極めてテンポの早い、また極度の高技術を 要す

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ユニクロ、プライム落ち警戒の売り物に押される

東証の新市場適合通知後の決算発表もプライム適合との公表なし 「便りがないのはよい便り」という諺があるが、必ずしもこれは適正ではなく、受け取る側が勝手にそう思って気休めとしている場合も少なくない。不祥事、凶事に遭遇して連絡がままならないことも十分考えられるからだ。特に上場企業においては、投資家の重要関心事については一定の開示義務が課せられており、好悪双方について遅滞なく情報開示を行うことがマナ

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やっぱり物価は上がっている、米のテーパリングは9月開始

強い経済指標が続くためテーパリングは待ったなしに テーパリングというのは、傾斜をつける、なだらかにするという意味である。中央銀行の金融政策においては、すでに金利を限界まで引き下げた後に行われる量的緩和を中止して、次の利上げまでの期間、正常レベルに対して過剰に膨張させたマネーを回収する行為である。量的緩和による実体経済の刺激効果は、間接的で、強力ではないが、それが大々的かつ長期に及ぶと株価や各

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孔明の「天下三分の計」と私が常識外れの意見を大相場説とからめて喜んでいるいきさつ (第1073回)

三顧の礼をもって迎えられた孔明が劉備に述べた大構想である。これで一介の軍閥の長に過ぎなかった劉備は,蜀の皇帝にまでのぼりつめた。 私が今回の相場が、大変に長期でしかも上昇幅の大きい大相場だ、と言うと必ずこう反問される。 「人口ガ減り、老齢化してゆく日本が、何で株だけ上がるんですか?」 私はこう返事してきた。 「私はこれまで、予想を的中させました。ほんの三年前に「日経平均三

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