映画「TAR/ター」と米国債務の引き起こす巨大なリスク。

映画「TAR/ター」と米国債務の引き起こす巨大なリスク。インフレ対抗策としての金への投資。そして日本株の保合上っぱなれ。2023・5・7 (第1171回) 女性のベルリンフィルの指揮者ターの栄枯盛衰を描いた佳作。アカデミー賞レースで6部門の候補になった。 没落しかけたター(ケイト・ブランシェット)が、後任の指揮者を殴り倒すシーンが、最も印象に残る。それでも、歴史を覆すことはで

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アメリカ限定投資か、国際分散投資か。どっちがいい?

ママに教わるハッピー国際分散投資から一部記事を抜粋 株の詰合せセット〉というのは、投資信託のことね。もうおぼえたかな?で、長期を見据えた着実な資産作りのためには、初心者は「インデックス投資信託」を買うべきだという話もしたね。 じゃ、きょうはインデックス投資信託を買う練習をしてみよう。 ざっくり言うと、手順は次の3つ。❶ 種類がたくさんあるからあらかじめ選

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米・欧の銀行破綻ショックから何を学ぶべきか

米国でこの3月、銀行破綻が立て続けに起きた。 3月10日にはシリコン・バレー銀行(SVB、全米16位)、12日にはシグネチャー銀行(全米29位)の破綻が報じられ、3月21日にはスイス・UBS銀行によってクレディ・スイス銀行が救済合併されると発表された。 「すわ、リーマン・ショックの再来か?」と市場は不安が不安を煽って混乱したが、米国の中央銀行(FRB)とスイス政府の迅速な支援決定が功を

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基本の話by前田昌孝(第16回)

<官製市場、うまくいくのか> 岸田文雄首相が資産所得倍増プランを掲げているのを受け、金融庁がさまざまな仕掛けを講じ始めています。本稿ではそれらを紹介しようと思いますが、市場関係者の間からは「官僚の発想で何かしようとしても、生きたマーケットで機能するはずがない」との声も出ています。「貯蓄から投資へ」は実現するでしょうか。  第一の仕掛けは言うまでもなく、少額投資非課税制度(NISA)の

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橋本龍太郎元首相の耳慣れない言葉

5月中旬に広島で開幕する主要7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、岸田文雄首相がアフリカ諸国(4カ国)を歴訪すると伝えられています。報道によりますと、中国、ロシアが影響力を増すいわゆるグローバル・サウスと言われる国々と、国際秩序を守ることの重要さを共通認識として共有することが目的だとされています。 世界の分断が進む状況下でG7サミットの議長を務める岸田首相の今回のアフリカ訪問自体は大変重要

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映画「ザ・ホエール」と巨体を持て余している中国の不動産バブルの破裂。ウクライナ3 (第1170回)

映画「ザ・ホエール」と巨体を持て余している中国の不動産バブルの破裂。ウクライナ32023・4・30 (第1170回) ブレンダン・フレイザーが、第95回アカデミー賞で主演男優賞を獲得した佳作。体重272キロの巨体で、余命数日と宣言された折も折、疎遠になっていた娘との仲を取り戻そうと努力する姿を描いたヒューマンドラマ。 私はまだ国民の生活が未開国並みの、年金や医療体制が整備され

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現実に引き戻すテスラの決算、半導体も不況深刻

選択肢が増えると埋没してしまったテスラ車 筆者はEVが急速に普及するシナリオには否定的だ。しかし有限な石油資源をドカ食いする今のエンジン車中心の構図も持続可能でないのは明らかだ。最初に統一的な評価基準となる、LCAすなわち製造から運行、廃棄に至るまでの全エネルギー消費および温暖化ガス排出量を計測・比較し、本当に移行が可能で合理的な将来に向けたロードマップを国際的に合意することが必要だ。その次

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